2021年末にリトアニア共和国にてリトアニアのお客様より新築住宅の設計デザインの依頼を受け、2022年5月に晴れてリトアニア共和国に行くことが叶いました。
その際日本から建築家がやってくるという触れ込みで、リトアニア共和国カウナス市のコンベンションセンターにて現地建築家、デザイナー、家具関係の会社様総勢50名が集まったイベントで単独基調講演をさせて頂く機会を頂きました。
世界中がコロナによってオンライン化が進んだ後、私は積極的に海外の方々とSNSなどを通じてコンタクトを取り続けました。もちろん今後の仕事の発展を見据えた上での活動でしたが、もともと私はバックパッカーとして放浪したり貧乏留学したりした経験の中で、世界中の方々と一期一会の出会いを頂きいつかは何らかの形で貢献できるようになりたいとずっと願っていました。
当初英語も聞き取れなかったり、話してみても通じなかったりとめちゃ苦労をしましたし、途中で何度も心が折れそうになりました。果たしてオンラインでコンタクトを取り続け、人間関係を構築できたところで本当に仕事にたどり着けるのだろうか・・・と。
でも僕はこの世界77億人の中に一人くらいは必ず私を必要としている人がいるに違いない。そのたった一人に出会うまでは絶対にやめないぞという気持ちでした。とはいえその出会いは案外早かったのですが、、、
ただ自分の中では毎日毎日慣れない英語を話すストレスと、また自分が目の前の人にどうお役に立てるのかがわからず自分の無力さにとてもがっかりしていました。「自分が自分が」という気持ちが強すぎて「相手のこと」が見えてなかった自分にがっかりしました。でもそれに気づいてから、、、そのたった1人と出会い、そしてそこから連鎖して今では20人以上の世界中の建築家やデザイナーたちのチームを創ることができました。そしてリトアニアでの新築住宅。
リトアニアでは家は100年や200年と住み続けるのが当たり前だったりします。3世代、4世代、そして5世代と大切に受け継がれているのがリトアニアの家なんです。今回のお客様は3人のお子さんのいるご家族できっとこの地に自分の作った家が自分が死んだ後も残り続け、そして大切に受け継がれていってくれることを思うと本当に本当に涙が出るくらい嬉しいことでした。
またそのお客様ご家族、ご子息の幸せな思い出づくりにも家を通じて貢献できるなんて、本当にあの時やり続けて本当によかったなと思っています。完成は2023年秋前くらいなので、その時が本当に楽しみです。
家創りは三方良しであるべきで、そして幸せな思い出の場所づくりだと常に思っています。なので私にとっては「家づくり=ご家族の思い出づくり」。世界中のご家族の幸せな思い出づくりにこれからも貢献していければ僕も心から幸せです。